別海の夏

毎朝のルーティンのように日の出とともに起きて海へ行き写真を撮ったり釣りをしたりして思いのままの朝を過ごしている。元々は海から離れたところで過ごしていたから、海のそばで暮らすのは憧れていた。浜風の吹き付ける窓や玄関は砂が溜まってジャリジャリと音が鳴るのにはまだ慣れないが、そのドアを開ければすぐに広がる景色がとても美しい。

鳥類は多く甲高く賑やかに鳴いている小鳥から悠然たるオジロワシまで出会えるし、キタキツネの親子、丹頂鶴の親子、エゾシカの親子も当たり前のようにいる。

そういえば先日は別海へ来て初めてヒグマを見た。堂々たる風格を備えた大きなヒグマだった。今までは森や川へ入る時には見えない恐怖に駆られて落ち着かないことが多かった。今回見たことで何か腑に落ちた感があった。それは何だったかと、何と言えば伝わるだろうか、誤解を恐れずに言うなら通常のヒグマは先に気付いて避けて行くんだろうなと思った。もちろん風向きや川の流れる音などでこちらの気配が弱まれば出くわしてしまうのかも知れないのだが… ヒグマへこちらからの情報発信をしっかりとする必要性があるのだと思う。聞くと見るではまるで印象が違うものだ。

別海も短い夏が来ており原野には花々が可愛らしく咲いている。いわゆる「原生花園」は見頃を迎えているのでぜひ近くまで来たら訪れて欲しい。

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