すっかりご無沙汰の更新になってしまった。
しばらく実家に戻り父の残した物の整理、支払いや相続関係のこと、書類提出などは煩雑で銀行や役所の窓口で聞きながらペンを走らせてきた。時間の要することもありまだ暫くは続く感じがする。
時折溢れてくる哀しい気持ちはやがて乾いていくのだろうか。
父がお墓に入った日は梅や桜が満開で春の花々が一斉に咲き始めた日だった。
はなさかじじいめ。
その日の夕方からは大荒れになった。
別海に戻りしばらく荒天が続いていたが、別海も少し春らしくなってきていた。
福寿草が咲いていたり、行者ニンニクが顔を出し始めて、水芭蕉も一斉に咲き始めている。
向かいのお家のお母さんが玄関にニシンとカレイ、コマイを捌いたものを置いてくれていて、最初は誰がくれたのかも分からず、でもありがたく頂いた。これがびっくりするほど新鮮で美味しい。
翌日、お母さんに声をかけると優しい笑顔で「食べれたかい?」と聞かれホッとした。
とても美味しく食べたことを伝えられてよかった。そしたら、明日に魚の選別するから見においでと誘ってくれたのでお言葉に甘えさせてもらうことにした。
翌朝車庫へ行くとキラキラと光る魚たちが台の上に広がって輝いている。こんなにも綺麗なものなんだと感心していると、あれもこれも持って行って食べなさいと、お父さんが優しく話してくれた。甘えるにもほどがあるが、この日も大量に頂いてしまった。
ニシン、カレイ、ワカサギ、コマイ、カジカ。
1人じゃとても 食べきれないからお裾分けもしたけどまだしっかりある。3日は魚づくしだった。
それにしてもニシンがこんなに美味しい魚だとは思いもよらなかった。
カジカとコマイは味噌汁にしたがこんなに深い味わいがするのかと驚いた。
ワカサギは1キロはゆうにあったから甘露煮にして日持ちもよくした。
ニシンとカレイは塩焼きと煮付けに。
毎日が美味しい魚だった。
そうこうしていると、今度は近隣の漁師さんから帆立をお裾分けしてくれるとの連絡があってやっぱりお言葉に甘えてしまう。
これまた大量。
お刺身は言うまでもなく絶品。
表面に軽く焦げ目が付くくらいに焼いてバターを絡めて食べたらため息ものだ。
どういうことだ。
ここにきてたくさんの海産物を頂く。
何ていうか「帆立難民」だったから見事脱出成功したわけだ。
別海産の海産物はとんでもなく美味いぞ。
感謝!
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