自然を浴びて過ごす

別海町へ移住して3ヶ月が過ぎた。
色々とハードルの高かった移住だったが、それは決断することの連続でもあったり、試行錯誤の毎日だったなと振り返ると、荒削りだけれど新しいことを始めようというなら最初から上手くいくことなんてない。上手くいっている方が不安になってしまう。

私の住んでいる地域にもだいぶ慣れてきた。
まだまだ知り合いは少なく心許ないこともあるけれどその分気楽に過ごしている。また自分と向き合う時間が多くなり、否が応でも自分たるものを感じるから嫌になったり、可笑しく思えたりすることが増えたように感じている。

海沿いで湿地帯が広がり、風が強く吹く土地だ。
北寄りの風が強く吹けば海は時化り波打ち際には「アマモ」や「昆布」など時にはカニや貝類が打ち上げられている。この強い北風を正面に受けながら眺めているといったいどこから吹いてくるのかなと遥か遠くへと想いを馳せてみる。風が収まればまるで海がデトックスでもしていたかのように小波に透明な海水がキラリと光って小石がしゃらしゃらと転がっている。

何もないところだという人は少なくないが、景色は一級品だ。自然の息遣いを間近で感じることができる厳しい環境でもある。その息遣いのちょっとした力を借りれば「干物」などは格別な美味しさになる。そんな「カレイの干物」はお向かいさんからのお裾分けだ。お店で買うのとはまるで違うのは何故だろう。先日は茹でたての「クリガニ」や採れたての「北寄貝」が続々と玄関に届いている。ただただ美味しくて感激しているけれど、たぶんこの美味しさがここらの標準なのだろうかな。

車を5分も走らせたら海ではサクラマスやアメマスが釣れる。最近は早起きしたり夜のうちに出かけておいて日の出とともに竿を振ったりしているから早寝早起きの習慣になった。自分の中に深く埋まってしまっていた楽しみを掘り起こせてよかった。

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