日々のこと

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蒸留されてゆく

自宅周辺があまりにも自然豊かで、ついつい見とれてしまう。その折に、オジロワシは空を舞っていたり、キタキツネが何かを咥えて小走りしていたり、エゾシカが玄関先を歩いていたりするけれど、それはもう普通のことであって特に珍しい光景ではなくなった。そのようなものたちを間近で見ることが多くなったから、時々じ

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春は感覚がとがれていく

近頃、お風呂場で10匹以上のワラジムシが歩き回っている。耐えがたい気持ちをグッと堪えて、ここに引っ越してきた頃の春を思い出す。どうやら今年は例年になく春が早いようだ。昨年12月から1月にかけてはよく冷え込んでいたから、2月ともなればビシッと凍れるだろうと身構えていたのにちょっと拍子抜けする。

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ほどける — 浜に迎え入れられた気がした日

1年と10ヶ月ほど投稿が空いた。別海に来てから半年ほどは、そわそわしながらあちこちへ出かけていた。日々の美しさは時として視野を引き裂いて、脳内へなだれ込み、焦点を奪っていく。私は奪われた焦点を探すように何かを書くことで雑音が少しずつ小さくなり、こんがらがった思考がほどけていった。「ほ

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別海の夏

毎朝のルーティンのように日の出とともに起きて海へ行き写真を撮ったり釣りをしたりして思いのままの朝を過ごしている。元々は海から離れたところで過ごしていたから、海のそばで暮らすのは憧れていた。浜風の吹き付ける窓や玄関は砂が溜まってジャリジャリと音が鳴るのにはまだ慣れないが、そのドアを開ければすぐに広がる

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自然を浴びて過ごす

別海町へ移住して3ヶ月が過ぎた。色々とハードルの高かった移住だったが、それは決断することの連続でもあったり、試行錯誤の毎日だったなと振り返ると、荒削りだけれど新しいことを始めようというなら最初から上手くいくことなんてない。上手くいっている方が不安になってしまう。私の住んでいる地域にもだい

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鰊と帆立

すっかりご無沙汰の更新になってしまった。しばらく実家に戻り父の残した物の整理、支払いや相続関係のこと、書類提出などは煩雑で銀行や役所の窓口で聞きながらペンを走らせてきた。時間の要することもありまだ暫くは続く感じがする。時折溢れてくる哀しい気持ちはやがて乾いていくのだろうか。父がお

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春隣

そろそろ日向では地面を押し上げる準備をしている緑や黄の類が、そして空気は日毎に柔らかになってきているように感じるのと、家の隙間からやたらとワラジムシが出てくるのを見るとやっと春が来たのかなと思える。いや、たまったものではない。空気に色はないけど、それを淡く春色に見てしまうのは私的な都合だ

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湿った風に思う

夜中から音を立てながら風が強く吹いてきた。静かな晴れた寒い夜があったり、あっという間に吹き溜まりを作った吹雪の夜になったり、キタキツネが吠えている夜もある。しかしまだ2月後半だけど、すっかり春めいた感がある。ビシッと凍てつく寒さに肌を切られるのではと構えていたから拍子抜けと言えば