春隣
そろそろ日向では地面を押し上げる準備をしている緑や黄の類が、そして空気は日毎に柔らかになってきているように感じるのと、家の隙間からやたらとワラジムシが出てくるのを見るとやっと春が来たのかなと思える。いや、たまったものではない。空気に色はないけど、それを淡く春色に見てしまうのは私的な都合だ
そろそろ日向では地面を押し上げる準備をしている緑や黄の類が、そして空気は日毎に柔らかになってきているように感じるのと、家の隙間からやたらとワラジムシが出てくるのを見るとやっと春が来たのかなと思える。いや、たまったものではない。空気に色はないけど、それを淡く春色に見てしまうのは私的な都合だ
筆がすすまない。2月も終わる頃に父が急逝した。父のしんどくも精一杯生き抜いた軌跡を見付けた時には大きな後悔と悲しみに暮れたこの半月、ひと段落したので一旦戻ってきた。生前に受け継がなかったものを、聞きたかったことなど、あとは拾い集めて自分なりに解釈をして組み上げていくしかない。父が
別海町に移り住んでから2週間が経った。当初はサイズが分からず数日間はカーテン無しの生活だった。あれは想像よりもはるかにソワソワしちゃう。買ったのは布団一式とバスタオル、トイレットペーパー、床暖房パネルの上に敷くカーペット、その他にはスリッパくらいだったか。もう懐かしい思い出だ。
ふわりと頭の外側に出現する心緒なのか、思いのはしばしか、どこにもピントのきていない写真の様なもの。もしくはまだ得体の知れないものだ。例えばそれが自分の中にあるものならば深掘りしていき見つけ出すことが創作であったりする。それが前者の場合だと苦労する。ひらめきの類であ
昨日からどんよりとした空模様が続いている。時折り太陽は眩しく覗いたり、かといって晴れ渡る空ではなくて、ぐるっと見渡すとどこかでは雪雲が景色を暗くしている。今日はそんな綺麗な青空が見えたり、吹雪になったりする忙しい天気だった。朝は寝起きのままコートを羽織り走古丹へ向
夜中から音を立てながら風が強く吹いてきた。静かな晴れた寒い夜があったり、あっという間に吹き溜まりを作った吹雪の夜になったり、キタキツネが吠えている夜もある。しかしまだ2月後半だけど、すっかり春めいた感がある。ビシッと凍てつく寒さに肌を切られるのではと構えていたから拍子抜けと言えば
作り置きしている残ったお茶をもったいないからと寝る前に全部飲んだら夜明け前にトイレに行きたくて目が覚めた。昨夜はなかなか寝付けなかったから布団に戻りもう少し寝ようと思ったけど、せっかくだから朝陽の写真を撮ろうと着替えて車に乗り込んだ。外はいつもよりは冷えていた。窓
引越ししてすぐに町内会長さんが顔を出してくれた。男らしい漁師さんで、面倒見の良さそうな優しい方だった。挨拶して身の上話しの後は魚を見に行こうと漁業の競りを見に連れて行ってくれた。そこでは帆立や北寄貝の漁のことや、西別鮭のこと、海と川の関係性の話など興味が尽きなかった。競りでは、ワ
2月9日に引っ越してきてからの数日はぐっすりと眠れずにいた。寒くて目が覚めたり、自分の部屋の匂いとは違うことに何となく落ち着かなかったり、カーテンがなくて外から丸見えでソワソワしていたし、3日目の夜に眠れずにいると窓明かりに照らされた床の汚れが浮き立っていたものだから、えいやとばかり床磨きに精を出し