北海道は東の端っこ、
野付湾や根室湾に面して豊かな海の幸を育み、
原野を切り拓いた広大な牧場が続いていく、
ここに広がる美しさはまさに原風景、
移り住んだ日々の記録など。

  • 日々のこと

春隣

そろそろ日向では地面を押し上げる準備をしている緑や黄の類が、そして空気は日毎に柔らかになってきているように感じるのと、家の隙間からやたらとワラジムシが出てくるのを見るとやっと春が来たのかなと思える。いや、たまったものではない。空気に色はないけど、それを淡く春色に見てしまうのは私的な都合だ

  • 備忘録

2月の終わりの満月と流氷、父の置き土産

筆がすすまない。2月も終わる頃に父が急逝した。父のしんどくも精一杯生き抜いた軌跡を見付けた時には大きな後悔と悲しみに暮れたこの半月、ひと段落したので一旦戻ってきた。生前に受け継がなかったものを、聞きたかったことなど、あとは拾い集めて自分なりに解釈をして組み上げていくしかない。父が

  • 別海町のこと

移住生活2週間目

別海町に移り住んでから2週間が経った。当初はサイズが分からず数日間はカーテン無しの生活だった。あれは想像よりもはるかにソワソワしちゃう。買ったのは布団一式とバスタオル、トイレットペーパー、床暖房パネルの上に敷くカーペット、その他にはスリッパくらいだったか。もう懐かしい思い出だ。

  • 別海町のこと

猛禽類たちから目が離せない

昨日からどんよりとした空模様が続いている。時折り太陽は眩しく覗いたり、かといって晴れ渡る空ではなくて、ぐるっと見渡すとどこかでは雪雲が景色を暗くしている。今日はそんな綺麗な青空が見えたり、吹雪になったりする忙しい天気だった。朝は寝起きのままコートを羽織り走古丹へ向

  • 日々のこと

湿った風に思う

夜中から音を立てながら風が強く吹いてきた。静かな晴れた寒い夜があったり、あっという間に吹き溜まりを作った吹雪の夜になったり、キタキツネが吠えている夜もある。しかしまだ2月後半だけど、すっかり春めいた感がある。ビシッと凍てつく寒さに肌を切られるのではと構えていたから拍子抜けと言えば

  • 日々のこと

公魚

引越ししてすぐに町内会長さんが顔を出してくれた。男らしい漁師さんで、面倒見の良さそうな優しい方だった。挨拶して身の上話しの後は魚を見に行こうと漁業の競りを見に連れて行ってくれた。そこでは帆立や北寄貝の漁のことや、西別鮭のこと、海と川の関係性の話など興味が尽きなかった。競りでは、ワ

  • 日々のこと

初日

2月9日に引っ越してきてからの数日はぐっすりと眠れずにいた。寒くて目が覚めたり、自分の部屋の匂いとは違うことに何となく落ち着かなかったり、カーテンがなくて外から丸見えでソワソワしていたし、3日目の夜に眠れずにいると窓明かりに照らされた床の汚れが浮き立っていたものだから、えいやとばかり床磨きに精を出し